【第一章】
生い立ち（父の死）／苦難時代／尼寺にて／欧化主義と女学／『女学雑誌』との出会い／尼寺を去る／大阪行き／清水紫琴女史(1)／帝国憲法発布のころ／丹波行き／日赤看護婦養成所志願／日赤時代始まる／清水紫琴女史(2)／新築の日赤病院にて／清水紫琴女史(3)／卒業をひかえて／日赤養成所卒業－理想と現実－／日清戦争と救護活動
【第二章】
縁談・結婚／夫大槻幸之助の経歴／幸之助布哇渡航／布哇島ヒロの生活(1)／布哇島ヒロの生活(2)／東京留守宅の生活／明治三十年前後の情況／日露戦争／日露戦争終結（母の死）／長男虞誕生／
【第三章】
子供の教育／原宿時代／明治天皇崩御／子供たちの進学／長兄綱男の帰国・同居／第一次世界大戦のころ／弟正彦の死／長女ミネと英学塾／台湾行き／娘たちの関西初旅／娘たちの向学心／東京女子大学創立－次女トシの入学／トシの学園生活／スペイン風邪流行のころ／ミネの病気／『小さき芽』／夏期大学／教会における娘たち／イリス会（哲学会）のこと／休学中のミネ／ミネの転地／夫幸之助の退職・ミネの死／ミネの死後
【第四章】
トシの結婚問題／トシの卒業と就職／基督教婦人矯風会／長男廣の高校受験／三宅正彦師とはるの信仰生活／トシと婦人矯風会／関東大震災前後／長兄綱男の死／廣の一高合格・トシの発病／家の新築／原田美實師のこと／廣の寮生活と音楽熱／療養後のトシ／トシ東京女子大学寮監となる／廣の東大入学／世界的不況の影響のなかで／夫幸之助の死
【第五章】
左翼思想弾圧と右翼思想の台頭／廣の結婚／二・二六事件前後／日支事変と廣の応召／戦時下のトシの生活／トシの満支視察旅行／廣帰還／大東亜戦争（太平洋戦争）に突入／トシの病気再発－転地／東京初空襲／トシの乳癌手術／はるの病と死／不滅の遺産
あとがき
